[セキュリティー]メニュー


SkyPDF V4 Driver設定画面の[セキュリティー]メニューにある設定項目について説明します。

  • セキュリティー設定は、PDF/AおよびPDF/Xと同時に設定することはできません。
  • セキュリティー設定は、印影が丸型・角型のタイムスタンプと同時に設定することはできません。不可視印影のタイムスタンプは設定できます。

セキュリティー設定

セキュリティーの種類

PDFにおけるセキュリティー設定では、パスワードの入力や証明書の有無によって、閲覧や印刷、編集などの権限を制限することができます。
パスワードを使ってセキュリティー設定を行う場合は[パスワード]を、電子証明書を使ってセキュリティー設定を行う場合は[PKI]を選択してください。

パスワード設定

[セキュリティーの種類]で[パスワード]を選択すると、パスワードを設定してPDFを暗号化し、閲覧者の権限を制限できます。

PDFを開くパスワード

PDFを開く際に必要となるパスワード(~32文字)。

  • 「ユーザーパスワード」と表記される場合があります。
  • [PDFの編集権限を変更するパスワード]と同じパスワードは設定できません。
PDFの編集権限を変更するパスワード

権限の設定を変更する際に必要となるパスワード(~32文字)。
このパスワードを入力する以外の方法でPDFを開いた場合の権限を制限できる。

  • 「マスターパスワード」や「オーナーパスワード」と表記される場合があります。
[PDFを開くパスワード]を有効にし、かつ、パスワード入力欄が未入力の場合、印刷実行時(PDF作成時)にセキュリティー設定ダイアログが表示され[PDFを開くためのパスワード]を設定することができます。
なお、メッセージダイアログ非表示でインストールした場合、印刷実行時に設定することはできません。

PKI設定

[セキュリティーの種類]で[PKI]を選択すると、電子証明書を使ってPDFを暗号化し、閲覧者の権限を制限できます。(対応するPDFバージョン:1.5~2.0)

証明書ストアのうち「個人」ストアまたは「ほかの人」ストアにインストールされている証明書のみ、セキュリティーに使用できます。それ以外のストアにインストールされている証明書は使用できません。

「個人」ストアにインストールされている証明書は、[オーナー]欄に「O」と表示されます。

印刷実行時に設定する

印刷実行時(PDF作成時)に、証明書を設定するためのセキュリティー設定ダイアログを表示する。

  • 権限設定は事前に設定しておく必要があります。
  • メッセージダイアログ非表示でインストールした場合は設定できません。
セキュリティーに使用する証明書

使用する証明書を[システムにインストールされている証明書]の中から選択する。

  • 初期状態では「個人」ストアにインストールされている証明書の一覧が表示されます。
システムにインストールされている証明書

システムにインストールされている証明書のうち、PKIに使用できるものの一覧。

  • 初期状態では「ほかの人」ストアにインストールされている証明書の一覧が表示されます。

[追加]を押すと、

[システムにインストールされている証明書]の一覧で選択されている証明書が、[セキュリティーに使用する証明書]の一覧に移動します。

[削除]を押すと、

[セキュリティーに使用する証明書]の一覧で選択されている証明書が、 セキュリティーに使用しないとして [システムにインストールされている証明書]の一覧に移動します。

[詳細]を押すと、選択した証明書の詳細が表示されます。

[検証]を押すと、[セキュリティーに使用する証明書]が有効か検証が行われます。
証明書が有効な場合は[状態]に緑色の✓マークが、無効な場合は赤い✗マークが表示されます。

権限設定

印刷権限 PDFの印刷に関する権限の設定。
印刷を許可しない 印刷することのできないPDFとする。
低解像度(150dpi)での印刷のみ許可する 低解像度でのみ印刷できるPDFとする。
すべての印刷を許可する 印刷の権限設定を行わない。
編集権限 編集に関する権限の設定。
編集を許可しない PDFの内容を編集するすべての操作を制限する。
ページの抽出を除きすべて許可する PDFの内容を編集するすべての操作を許可する。
署名なし捺印、注釈、フォームフィールドの入力と、既存の署名フィールドに署名を許可する
署名なし捺印の追加 :可
注釈の追加・編集 :可
フォームフィールドへの入力 :可
署名フィールドへの署名 :可
ページの挿入、削除、回転 :不可
その他の編集 :不可
フォームフィールドの入力と、既存の署名フィールドに署名を許可する
署名なし捺印の追加 :不可
注釈の追加・編集 :不可
フォームフィールドへの入力 :可
署名フィールドへの署名 :可
ページの挿入、削除、回転 :不可
その他の編集 :不可
ページの挿入、削除、回転を許可する
署名なし捺印の追加 :不可
注釈の追加・編集 :不可
フォームフィールドへの入力 :不可
署名フィールドへの署名 :不可
ページの挿入、削除、回転 :可
その他の編集 :不可
テキスト、画像、その他のコンテンツのコピーや抽出を許可する PDF内容のコピー・抽出に関する権限の設定
スクリーンリーダーデバイスのテキストへのアクセスを許可する

テキスト読み上げ機能を持つアプリケーションでPDFを開いた際の動作に関する権限の設定。

  • PDFバージョンが2.0の場合は必ず設定します。

暗号化設定

暗号化レベル 暗号化レベルが高ければ高いほどセキュリティーの面では効果的。
ただし、PDFのバージョンをより新しくする必要がある。
128bit RC4 (対応するPDFバージョン:1.3~1.7)
PDFバージョン1.3や1.4でも設定できる暗号化レベル。
PDFバージョン1.6以降でセキュリティーを設定する場合は非推奨。
128bit AES v2 (対応するPDFバージョン:1.6、1.7)
128bit RC4に比べて高い暗号化レベル。
256bit AES (対応するPDFバージョン:1.7、2.0)
128bit AES v2に比べて高い暗号化レベル。
暗号化する要素

PDF構成要素のうち暗号化する範囲

  • ここでいう「メタデータ」とは、[文書情報]で設定できる[タイトル][作成者][サブタイトル][キーワード]のことです。
全ての要素を暗号化する メタデータを含め、すべての要素を暗号化する。
メタデータ以外の要素を暗号化する メタデータを暗号化しないことで、パスワード・証明書無しでもメタデータの読み込みが可能。
PDFビューアー以外からファイル検索を行う場合などに有用。