［品質］メニュー

SkyPDF V4 Driver設定画面の［品質］メニューにある設定項目について説明します。

［画質］では、PDFに埋め込む画像の圧縮についての設定を行います。

カラー/グレースケール画像圧縮方法

PDFに埋め込むカラー/グレースケール画像の圧縮方法について設定できます。

なし	圧縮しない。ファイルサイズが大きくなっても表示品質の高いPDFを出力する必要がある場合の推奨設定です。
ファイルサイズが最小となる方法を自動判定	Zip、JPEG、JPEG2000の中から最も圧縮効率の良い方法を自動判定する。自動判定を行うため、使用メモリが増加し処理が遅くなる。
Zip	広範囲が単色である画像や、単色の組み合わせ、パターン模様を含む画像に適した圧縮方法。圧縮しても画質は劣化しない。
JPEG	写真などの連続階調の画像、高解像度でファイルサイズの大きな画像などに適した圧縮方法。圧縮には画質の劣化を伴う。
JPEG2000	（対応するPDFバージョン：1.5以降） JPEGを発展させたもので、JPEGに比べノイズの発生が少ない。処理速度は遅くなるが、高圧縮が可能。圧縮には画質の劣化が伴う。
圧縮品質	圧縮方法としてJPEGまたはJPEG2000指定時の設定。 1～100（単位：％）の数値で指定する。値が大きいほどファイルサイズは大きくなるが、画質の劣化は少なくなる。

モノクロ画像圧縮方法

PDFに埋め込むモノクロ画像の圧縮方法について設定できます。

なし	圧縮しない。ファイルサイズが大きくなっても表示品質の高いPDFを出力する必要がある場合の推奨設定です。
ファイルサイズが最小となる方法を自動判定	Zip、CCITT Group 3、CCITT Group 4、JBIG2の中から最も圧縮効率の良い方法を自動判定する。自動判定を行うため、使用メモリが増加し処理が遅くなる。
Zip	広範囲が単色である画像や、単色の組み合わせ、パターン模様を含む画像に適した圧縮方法。圧縮しても画質は劣化しない。
CCITT Group 3	モノクロ画像形式に適した汎用的な圧縮方法。圧縮しても画質は劣化しない。
CCITT Group 4	CCITT Group 3より圧縮率が高い、モノクロ圧縮方法。圧縮しても画質は劣化しない。
JBIG2	処理が遅くなるが、他の方法より高圧縮が可能な圧縮方法。画質の劣化を伴う。 PDF/Xと同時に設定することはできません。

ダウンサンプリング方法

ダウンサンプリング方法を設定すると、PDFに画像を埋め込む際、指定した［解像度］の値以下にダウンサンプリング（画像内のピクセル数の削減）が行われます。

なし	ダウンサンプリングを行わない。高解像度のPDFを出力する必要がある場合の推奨設定です。
バイリニア	印刷品質より印刷速度を優先した補間方法。データ量が小さくなり処理速度が速くなる。単純な画像・図形に向いている。 PDF/Xと同時に設定することはできません。
バイキュービック	印刷速度・品質でバランスの取れた補間方法。バイリニアに比べてデータ量が大きくなり処理速度が遅くなるが、より滑らかなグラーデーションの画像が得られる。複雑な画像・写真に向いている。 PDF/Xと同時に設定することはできません。
ランチョス	印刷品質を優先した補間方法。バイキュービックに比べて処理速度が遅くなるが、より滑らかに補間する。 PDF/Xと同時に設定することはできません。
解像度	72～2400（単位：dpi）で指定する１インチあたりのピクセル数。 PDFに埋め込む画像が、ここで指定した解像度よりも高くなる場合、指定した方法でダウンサンプリングを行う。

圧縮の種類	圧縮の種類を指定すると、画像以外のPDFオブジェクトの圧縮を行う。圧縮するとファイルサイズが小さくなる。ただし、PDFのバージョンをより新しくする必要がある。
なし	圧縮しない。
構造情報の圧縮	（対応するPDFバージョン：1.5以降）相互参照テーブルを相互参照ストリームにすることで圧縮する。
オブジェクトの圧縮	（対応するPDFバージョン：1.5以降）相互参照テーブルを相互参照ストリームにし、加えて一部のPDFオブジェクトをオブジェクトストリームにする。
PDFコンテンツを圧縮する	PDFのコンテンツの圧縮を行う。圧縮するとファイルサイズがより小さくなり、ページ内容を記述した描画命令がブラックボックス化される。
PDFストリームをASCII形式でエンコードする	通常はバイナリデータとなるストリームオブジェクトを、ASCII85でエンコードする。バイナリデータに比べ、ファイルサイズが大きくなる。