Touch Ink for winオプションのインク入力機能のご利用に際しては、以下の制限事項・注意事項にご注意ください。
PDFファイルの中には、ファイルの作成者の意図により文書内容の変更が制限されているものがあります。
そういったセキュリティーの設定により文書の変更が許可されていないPDFファイルに対しては、デジタルインクの入力はできません。
セキュリティーが設定されたPDFにインク入力する必要がある場合は、セキュリティーの設定者にお問い合わせください。
インク入力の際、本製品のメインウィンドウが有効でない(他のアプリケーションやダイアログが画面の最前面にある)場合、PDF表示エリア上をドラッグしてもインクの描画として認識されません。
そのため、入力したはずの最初のストロークが描画されていないことがあります。インクの描画は、本製品のメインウィンドウにフォーカスがあたっている状態で実施してください。
デジタルインクに関する以下の操作は、インク入力ダイアログ内にある[Undo][Redo]ボタンの機能の対象となりません。
インク入力ダイアログの[選択]モードにすると、描画内容の移動やリサイズのために破線の枠が表示されますが、[マウス・タッチでスクロール操作]のチェックがオンの場合、枠は表示されません。
ただし、ペン入力操作のときは、[マウス・タッチでスクロール操作]がオンでも枠が表示されます。
また、インク入力ダイアログにフォーカスされている場合も、枠は表示されません。
カーソルをPDF表示エリア上に配置したりインクを描画したりして、インク入力ダイアログからフォーカスをはずすと枠が表示されます。
出力形式をイメージに設定している際インクの色が白に設定されていると、イメージの埋め込みは行われますが、PDF表示エリアの背景色にかかわらず描画内容は透過されます。
埋め込みは行われているため確定後の選択等は可能ですが、透過されているため表示されません。
また、インクの色が薄い灰色などの白に近い色の場合、埋め込まれたイメージの描画内容の表示品質が粗くなってしまう場合があります。
認識エンジンに日本語が設定されている場合、描画内容は日本語と英語のいずれかから最適な文字を自動的に選択して変換されますが、文字認識設定で認識エンジンに英語が設定されている場合は、描画内容はすべて自動的に英語として変換されます。
文字認識結果エリアのフォントはMS UIゴシックです。
そのためMS UI ゴシックが対応していない文字を文字認識した場合、文字認識結果エリアには正しく表示されません。
設定しているフォントが対応していれば、埋め込みそのものは正しく実行されます。
IVS文字(漢字の異体字セレクタ)およびサロゲートペア(16ビット符号単位の組による単一の抽象文字)には本機能は対応していません。
また、描画した内容を文字認識した結果、すべての文字が設定したフォントに存在しなかった場合、埋め込み処理を行わず文字認識結果表示エリアはクリアされます。
出力形式をテキストに設定した場合、どのような配置で入力しても、すべて一行の横書きテキストとして挿入されます。
自動変換によってテキストを挿入する際、同一行として判定されるのは、直前に自動変換によって挿入されたテキストとなります。
その直前に挿入されたテキストがUndoされ表示されていなかった場合でも、同一行の判定に使用されるテキストはその表示されていないテキストのままです。
ペンに設定しているフォントまたはフォームに設定されているフォントが英語にのみ対応しているフォントであるとき、文字認識エンジンに日本語が設定されている場合、日本語として文字認識された文字はPDFに正しく反映できない場合があります。
コメント、図形、スタンプ等といった注釈や、チェックボックスやコンボボックス等のような入力フォームの上にインク入力を行った場合、描画中は注釈やフォームの前面に表示されていますが、確定後は背面に挿入されます。
ただし、テキストの入力フォームの上にインク入力を行った場合は、フォームより前面に挿入されます。
本製品はタブレット端末等からのタッチ操作に対応していますが、インク入力モード中のPDF表示エリア上での操作は以下のようになります。
[マウス・タッチでスクロール操作]がオフの場合
PDF表示エリア上での全ての操作は、インクの描画として認識される。
[マウス・タッチでスクロール操作]がオンの場合
タップ | 機能しない |
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ダブルタップ | ページの拡大表示 |
パン | ページのスクロール |
ピンチイン | ズームイン |
ピンチアウト | ズームアウト |
長押し | 機能しない |
スワイプ | 機能しない |