本製品のご利用に際しては、以下の制限事項・注意事項にご注意ください。
取り扱いPDFファイルに関する事項
- PDFの技術仕様(ISO32000-2)に準拠し、最大400,000ページかつファイルサイズ4GBまでが、本製品で表示可能なPDFファイルの目安になります。
PDF技術仕様に準拠していないPDFファイルは、扱うことができない場合があります。また、PDF技術仕様範囲内のPDFファイルであっても、本書に記載した制限、サポート外の使用環境、⽂書依存などの要因により、表⽰や操作に問題が発⽣する場合があります。
インストールに関する事項
- リムーバブルメディア(DVDやUSBメモリ等)からアップデートインストールをしようとすると、「ディスク1を挿入してください」のメッセージが表示され、インストールできない場合があります。
< 対処 >
インストール済みの本製品をアンインストールしてから、新しいバージョンをインストールしてください。
- 本製品をアンインストールし、再度インストールを実施した場合、PDFファイルが開けないなど動作が不安定になる場合があります。以下を参考に対処してください。
< 考えられる原因 >
アンインストール時にファイルが完全に削除されていない可能性があります。
< 対処 >
本製品を終了させた状態で、タスクマネージャーの[プロセス]タブを開きます。「SPViewer.exe」が残っている場合は、すべて[プロセスの終了]で強制終了してください。アンインストールを実施し、インストールフォルダにファイルが残留している場合は、すべて手動で削除してください。
その後、再度インストールを実行してください。
- SkyPDF Pro Driverの印刷設定画面を開いたままだったことが原因でアップデートインストールに失敗した場合、印刷設定画面を[OK]ボタンで閉じてしまうと、印刷設定情報の引き継ぎは行われません。印刷設定は、アップデートインストール完了後に手動で再設定してください。
PDFファイルとの関連付けに関する事項
- PDFを開く既定のアプリとして本製品を使用するよう設定しても、OSによってはその関連付け設定が正常に行われないことがあります。
< 対処 >
既定のアプリを変更したい場合は、以下に示す方法のうち、いずれかの方法で変更してください。
- 本製品の[環境設定]から変更する方法
- 本製品を起動します。
- 環境設定の[関連付け]タブを開き、[アプリケーション変更]をクリックします。
- PDFのプロパティ画面で[変更]ボタンをクリックします。
- 既定のアプリとして本製品を選べば完了です。
- PDFファイルの右クリックメニューから変更する方法
- PDFファイルを右クリックします。
- [プログラムから開く]-[別のプログラムを選択]をクリックします。
- 本製品を選択し、[常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く]にチェックを入れて、[OK]を押せば完了です。
- OSの設定から変更する方法(Windows 10の場合の例)
- 画面左下のWindowsロゴをクリックし、スタートメニューを開きます。
- [設定]-[アプリ]-[既定のアプリ]-[ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ]の順にクリックします。
- 「.pdf」の右側にある[+]ボタンまたはアプリ名をクリックします。
- 既定のアプリとして本製品を選べば完了です。
- インストール時または本製品の[環境設定]から関連付けを⾏った場合、既定のプログラムの選択する画面のアプリケーション一覧に「Microsoft Edge」が表示されない場合があります。本製品の関連付けを解除すると、再度表⽰されるようになります。
- 後からOSにユーザーを追加した場合、そのユーザーでは関連付けに時間がかかる場合があります。
- SkyPDF Pro DriverでPDF生成後、次のような場合は、関連付けされていないアプリケーションでPDFを開くことがあります。
- 本製品で関連付け後、Adobe Acrobat Reader / Adobe Acrobatの修復機能で関連付けを戻した場合
- 本製品で関連付け後、Windowsの機能で、他のアプリケーションに関連付けを変更した場合
ビューアーの起動に関する事項
- 本製品が正常に起動し終わらないうちに連続で起動するなどといった不正な操作を⾏った場合、PDFファイルが開けなくなるなど、動作が不安定になる場合があります。
< 対処 >
本製品を終了させた状態でタスクマネージャーの[プロセス]タブを表示し、SPViewer.exeが残留している場合は、[プロセスの終了]ですべてのSPViewer.exeを強制終了してください。
表示機能に関する事項
- フォントが埋め込まれていない、特にMac OS上で作成されたPDFファイルの表示は、他社PDFファイル閲覧アプリでの表示と異なる場合があります。
PDFファイル内で使用されているフォントがPC内に存在しない場合は、指定されたフォントと近いフォントを自動選択し、代替フォントとして表示しています。そのため、他社PDF閲覧アプリと異なるフォントを使って表⽰する場合があり、文字(括弧等)の表示位置がずれることがあります。また、サロゲートペアの文字でもフォントが埋め込まれていないと、正しく表示できない場合があります。
- ”ZapfDingbats”フォントはWindows環境でサポートされていないフォントであるため、代替フォントが適⽤され、四⾓形や形の異なったグリフ(字形)が表示されます。
< ZapfDingbats定義済み参考グリフ >

< 本製品での表示グリフ >

- フォントが埋め込まれていても、DHP⾏書体フォントにはPDFファイルにすると右寄りで表⽰される⽂字があります。
- スタンプ注釈の印鑑において、区切り数や⽂字の種類によっては、中央より少しずれた状態で表示される場合があります。
- Adobe Acrobat Reader / Adobe Acrobatで付与したフリーテキスト注釈の編集をするとスタイルが崩れる場合があります。
- SDIモード(別ウインドウで表示)の際、同じファイルを複数開くことができます。
- ネットワーク上など別のPCやサーバーなどにあるPDFファイルを本製品にて、且つ、ローカルPCと別の環境で同時に開いた場合、以下の現象が発生します。
ローカルPCにて編集して上書き保存をすると、ファイルが使用中のため上書き保存ができない旨のダイアログが表示され、それを閉じると、「名前を付けて保存」のダイアログが表示されます。それもキャンセルで閉じると、編集内容は残ったままの状態で、上書き保存がグレーアウトし、操作できなくなります。その後、別環境で開いていたPDFを閉じても、ローカルPC側の上書き保存はそのまま機能しません。ファイルを開きなおして編集するか、上記で「名前を付けて保存」のダイアログが表示された際に別名で保存してください。
- 本製品はセキュリティーを考慮し、JavaScriptを使用したフォームには対応していません。そのため、それらのフォームのボタンや署名フィールドなどは動作しません。
- [前の画面]/[次の画面]機能で、前回最終表示ページについて、PDFファイルを閉じた後の5ファイル前まで記憶しますが、PDFの内部仕様に文書IDが存在しないPDFファイル、およびそのようなPDFファイルを編集中に保存していない状態の場合この記憶ができません。
- ナビゲータータブの背景部分に、デスクトップ画面の一部が表示される事象が発生することがありますが、動作に影響はありません。
- ファイル名の文字数が半角50⽂字程度のPDFファイルを多数表示させ、ひとつずつファイルを閉じていくと、ファイル名を表示していたタブが表示されなくなる事象が発生します。
< 対処 >
[表示]メニューの[ファイル一覧]からファイルを選択するか、本製品を再起動してください。
回転されたPDFへの注釈付与や注釈部分のリサイズにより、注釈が一部しか表示されない場合があります。注釈の形を縦と横の長さが同じになるように成形してください。
編集機能に関する事項
- Unicodeへのマッピング情報が入っていない場合、PDF内の一部の文字列でテキスト選択ができない場合があります。
- サードパーティ製PDF(GPL Gostscript製等)において、Unicodeへのマッピング情報が⼊っていない場合、⽂字列をテキスト選択し別のアプリケーションにコピー&ペーストすると文字化けすることがあります。
- Adobe Acrobat Readerなど他のPDF閲覧/編集アプリで同一ファイルを開いているときは、ファイルの保存ができないため、その間⾏った署名や注釈などの編集内容はすべて破棄されます。他のPDF閲覧/編集アプリで開いていないことを確認してから、PDFの編集を⾏って下さい。
- テキスト直接編集機能において、PDFファイルによっては、複数⾏選択して削除や改⾏追加で残りの⽂字がずれる現象やテキスト直接編集の選択自体ができない場合があります。現在、一部の特定PDFで同現象が確認されていますが、今後改善を検討しています。
- 文書IDが存在しないPDFを編集保存すると、以降より記憶が可能になります。SkyPDF Pro Driverで生成されるPDFではセキュリティー付き、および、PDF/A変換の場合のみ文書IDが付与されますが、それ以外の場合、文書IDが存在しない状態で生成されます。
- 文字にリンクを追加する場合、次のような操作でリンクが機能しないことがあります。
- 複数ページ文書の特定ページの文字に、指定ページへジャンプするリンクを追加します。
- 上記aでリンク追加した部分とは別のページに、同様に、指定ページへジャンプするリンクを文字に追加します。
- 上記aでリンク追加した部分に戻ると、リンクのポップアップが“ページ-1”と表示され、プロパティでも指定ページ欄が空白になります。
- そのまま文書を保存すれば正常にaのリンクが機能します。単ページ文書や、aと同ページに追加するリンクでは発生しません。
- 指定したフォントにリンクして作成した外字など、テキスト入力エリアのフォントにリンクされていない文字を入力した場合、文字化けして表示されます。 以下の機能では、入力画面では文字化けしても、入力した外字がリンクされているフォントを設定していれば正しく挿入可能です。
- [ページ番号の追加]機能の[接頭辞][接尾辞]
- [すかしの追加]機能の[テキスト]
- 本製品では2バイトの文字を1文字としてカウントします。そのため、4バイトの文字は実際には1文字でも字数は2文字として扱います。文字数に制限のあるテキスト入力エリアで、2バイトではない文字(サロゲートペアやIVSフォントなど)を使用する際は注意してください。
- 本製品では、フォントファミリー名に「-(ハイフン)」または「,(カンマ)」を含むフォントを注釈やフォームフィールドに指定できません。
「指定されたフォントが存在しません。」というエラーメッセージが表示された場合は、他のフォントを使用してください。
印刷に関する事項
- レンダリングモードで印刷を⾏う場合、データを画像変換してプリンターへ送信するため、印刷スプールサイズが大きくなります。そのため印刷に時間がかかる場合や、プリンターによっては印刷エラーになる場合があります。
< 対処 >
通常モードで印刷するか、印刷時の操作画面に表示されている印刷ジョブを分割する処理を実施してください。
- 1ライン毎に表現されているようなグラデーションやイメージを含むPDFを通常モードで印刷すると、グラデーション(イメージ)間に線が入る場合があります。
< 対処 >
レンダリングモードで印刷を⾏って下さい。
- PDF内で代替フォントが使用されており、その代替フォントが持っているグリフ幅と、PDF内に記述されているグリフ幅が異なる場合、テキストコード出⼒をONにして印刷すると文字間隔が崩れて印刷されます。
< 対処 >
テキストコード出⼒をOFFにして印刷を⾏って下さい。
- Type3フォントが使用されている場合や、プリンターの機種によっては、マスク画像のクリッピング出⼒をONにして印刷すると、印刷品質が荒くなる場合があります。
< 対処 >
マスク画像のクリッピング出⼒をOFFにして印刷を⾏って下さい。
- Windows 10以降では、セキュリティー強化のため「信頼されていないフォントのブロック」機能が追加されました。そのため、[環境設定]-[印刷設定]タブ-[テキストコード出力]を設定して印刷すると、以下のようになります。
- 埋め込みフォントを使用したテキストはテキストコードが出力されません。そのため、印刷に仮想プリンタードライバーを使用してファイル変換などを行うと、埋め込みフォントを使用したテキストはテキストとして認識されない形で出力されます。
- 「%windir%\Fonts」フォルダーに無いローカルフォントを使用したテキストは、代替フォントで出力されます。(「%windir%\Fonts」フォルダーにインストールすれば回避可能)
< 対処 >
「信頼されていないフォントのブロック」機能を[無効]または[監視]に設定するか、「信頼されていないフォントのブロック」機能から本製品のプロセス(「SPViewer.exe」と「SkyViewPrinting.exe」)を除外すると、本現象を回避することができます。
詳細:https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn985836(v=vs.85).aspx 
セキュリティー機能に関する事項
- セキュリティー機能で128bitAESにて添付ファイルのみの暗号化を設定されたPDFにおいては、添付ファイルを開こうとすると警告メッセージが表示され、開くことができません。
クリップボードに関する事項
- テキストを選択コピーし、別のテキストエディタに貼り付けるとPDF上の空⽩⾏が空⽩+改⾏として貼り付けられます。
- ツールバーのテキスト選択ボタンからPDF上のテキストを選択し、右クリックで[テーブルとしてコピー]を選択し、Excelに貼り付ける場合、以下の結果となります。
- Excelに貼り付ける際に[形式を選択して貼り付け]する場合、XMLスプレッドシート形式を選択するとフォントサイズが反映された形でコピーされ、Ctrl+V等で普通に貼り付けた場合、XMLスプレッドシート形式で貼り付けられます。また、貼り付ける際に[テキスト]または[Unicodeテキスト]を選択するとフォントサイズは未反映のまま貼り付けられます。
- 空⽩セルは無視されるため、例えば、⽂字セル1+空白セル+文字セル2の横並びをコピーした場合、Excelに貼り付けた結果は、文字セル1+文字セル2となります。
- 別セルの判断が2文字以上の空白文字で実施しているため、PDF表示のエリアとして表内の文字の末尾に2文字分以上の空白が無い場合は、Excelに貼り付けた結果が同じセル内となります。
- 次の⾏という判断が、前の⽂字列の下の位置という判断で実施しているため、PDF表⽰のエリアとして表内の⽂字列の位置が下に位置する文字列は、Excelに貼り付けた結果が次の⾏となります。
ページのトリミングに関する事項
- ページのトリミングを実施した直後、各編集操作(例:しおり、注釈付与)が正常に動作しない場合があります。ページのトリミングを実施した後は、一旦PDFファイルを保存してください。
電子署名に関する事項
- GPKI署名の環境設定画面内の[プロキシ設定]にて、[認証]欄の[あり(Basic認証)]を選択した場合、Basic認証のみ動作可能です。
- PDF表示エリア上に追加した署名アイコンには、署名の有効・無効を示す表示はありません。
< 対処 >
署名の有効・無効は、署名アイコンをクリックすると表示される「署名検証ステータス」画面で確認してください。
- 製品サポートの終了したPDF編集ソフトなどの古い製品で付与された署名は、署名検証結果が有効であっても、署名外観に「?」マークが表示される場合があります。
- 本製品以外で署名に検証情報を追加すると、署名や表示に関係のない情報が追加されることがあります。これを本製品で検証すると「署名後に追記編集があった」と判断される場合があります。
タイムスタンプに関する事項
- アマノタイムスタンプの仕様により、リビジョン6の256bit AESで暗号化したPDFファイルにアマノタイムスタンプを付与することはできません。
- プロキシ設定においてタイムスタンプサービスがエラーになることがあります。その場合、インターネットオプションの詳細設定で[プロキシ接続でHTTP1.1を使用する]を有効にしてください。
シヤチハタ電子印鑑に関する事項
- 電子印鑑インプレットは印刷ドライバーが対応していないため、64ビットOSでは使用できません。
タッチ操作機能に関する事項
- タッチポイントが3点以上での操作には対応していません。
タブレット端末での表示に関する事項
- 本製品でPDFファイルを全画面表示(メニュー:[表示]-[全画面表示])している場合、画面の自動回転機能をロックせずに端末を回転させても、PDFファイルの向きは回転しません。
PDFチェッカーに関する事項
- 本製品のPDFチェッカーで構文チェックが可能なのは、ISO32000-1またはそれ以前の規格に準拠するPDFです。ISO32000-2に準拠するPDFの構文チェックには未対応です。
フォームの表示・編集に関する事項
- 他社製品を使って作成されたチェックボックスやラジオボタンを本製品で編集し保存すると、その後表示するPDFビューアーによっては、意図しない表示となる場合があります。例えば、Adobe Acrobatで作成されたチェックボックスに本製品でチェックを入れて保存した後、再びAdobe Acrobatで表示すると、チェックマークが数字や文字として表示されたり、非表示となったりする場合があります。
< 対処 >
このような問題が発生した場合は、以下のような方法で回避を試みてください。
- 書き出し値が「□□0o0D」などのようなデフォルト値の場合、フォームのプロパティで適切な値を設定することで現象が改善する場合がある。
- 意図しない表示となるチェックボックスやラジオボタンについては、当社製品の入力フォーム機能(SkyPDF FormDesigner)を使って作成しなおす。
- フォームの作成に使用されたアプリケーションと同じ種類のアプリケーションで編集を行う。