PKIセキュリティーを設定する


PDFにPKIセキュリティーを設定する

Professional Standard Professional(TS)

PDFの閲覧・印刷・編集などの機能に、電子証明書の有無による制限を設けることができます。

  1. [ファイル]-[セキュリティーの設定]-[PKIセキュリティーを設定する]を選択します。
  2. 「暗号化の設定」で、暗号化と、暗号化時の証明書の検証について設定します。
    暗号化

    暗号化レベル

    [高(128bit-RC4 Acrobat6互換)]、[高(128bit-AES)]または[高(256bit-AES)]を選択する。
    選択した暗号化レベルによって、設定できる暗号強度が変わる。

    文字列とストリームの暗号化を行う

    PDF内の文字列をすべてと、PDFファイルに添付されているファイルも暗号化の対象とする。

    すべての暗号化を行う

    すべての文字列、添付ファイル、メタデータを含めすべてを暗号化する。メタデータの暗号化を行うため、このPDFファイルをWEB上に公開した際に、検索エンジンで検索できなくなる。

    検証方法

    有効期間

    検証日が証明書の有効期間開始日~終了日の場合に有効とする。

    失効リスト

    検証日に当該証明書が失効リストに含まれない場合に有効とする。

    信頼性パス

    暗号化を行う端末、ユーザにおいて、ルートCA証明書までのチェーンが正しく構築される場合に有効とする。

    CRL検証(失効リスト検証する場合のみ)

    CRL/OCSP

    CRLおよびOCSPの配布ポイントからダウンロードした失効情報を使用して検証する。

    CRLのみ

    CRLの配布ポイントからダウンロードした失効情報を使用して検証する。

    キャッシュのみ

    オフラインで照合。あらかじめ、失効リストを取得する必要がある。

  3. [次へ]を押します。
  4. 「発行者の指定」で、この文書の発行者を指定します。
    • 発行者には、この文書に対して管理者権限が自動的に付与されます。
    • 発行者を指定しない場合は、発行者自身も開けなくなる可能性があります。
  5. [次へ]を押します。
  6. 「受取人の指定」では、  まず[追加]を押します。
  7. [個人]または[ほかの人]の証明書ストアの中から、受取人とする証明書を、名前、Eメール、検証方法、CRL検証などの絞り込み条件で[検索]します。
    検索結果の中から受取人を選択して[追加]を押します。
  8. 追加した受取人を選択して、[権限]を押します。
  9. 受取人の権限を変更する場合は、[文書の印刷、編集を制限する]にチェックを入れます。
    権限を設定して、[OK]を押します。
    • 権限の設定項目は

      「パスワードを設定する」の「権限」

      と同様です。
  10. 設定内容を確認して、[完了]を押します。
  11. メッセージの内容を確認して[OK]を押します。
  12. [上書き保存]または[名前を付けて保存]を実行してPDFを保存します。

PKIセキュリティーが設定されたPDFを開く

Professional Standard Viewer Professional(TS)

PKIセキュリティーを設定する際に「受取人」として設定された電子証明書がインストールされているマシンであれば、PDFを開くことができます。

必要な証明書がインストールされていない場合は、「この文書は証明書を使用して暗号化されていますが、解読する証明書がありません。」というメッセージが表示され、PDFを開くことはできません。