PDF印鑑の作成


印鑑作成

PDF印鑑の作成手順を説明します。

作成の流れ

  1. 実際に所有している印鑑の印影を使用する場合、画像ファイルまたは画像PDFの形で事前に印影を準備します。
    任意のテキストを指定して新たに作成する場合は不要です。
    (参照:印影の準備
  2. 本製品を起動し、[署名・捺印]メニューの「PDF印鑑」グループにある[作成]を選択します。
  3. [追加]または[一括追加]から、印鑑情報を追加します。
    (参照:印鑑情報の追加
  4. 管理者パスワード、保存フォルダー、プレフィックスを指定して、[作成]を押します。
    (参照:作成
  5. 作成結果を確認して完了です。
    (参照:作成結果

印影の準備

PDF印鑑の印影は、以下いずれかをもとに作成します。

画像ファイル

以下の形式の画像ファイルは、PDF印鑑の印影に使用できます。

BMP (*.bmp)

JPEG (*.jpg , *.jpeg , *.jpe)

GIF (*.gif)

PNG (*.png)

TIFF (*.tif)(1ページ目のみ)

画像PDF 画像PDF(*.pdf)は、PDF印鑑の印影に使用できます。
画像PDFとは、表示内容がすべて1つの画像で構成されたPDFを指します。
テキスト 指定された任意のテキストをもとに印影を作成できます。

画像または画像PDFは、例えば以下のような方法で作成できます。

紙上の印影をスマートフォン等で撮影して印影用の画像ファイルを作成する。

市販の印鑑スキャナを使って印影用の画像ファイルを作成する。

イメージスキャナを使って紙上の印影を読み取り印影用の画像PDFを作成する。

ペイントソフト等を使って印影用の画像ファイルを作成する。

画像または画像PDFから作成する場合、最も望ましいのは「白または白に近い色の背景」と「白以外の色の印影1つ」で構成されたものです。表示に複数の印影や、印影以外のものが含まれていても、すべてまとめて1つの印影として処理されます。

印鑑情報の追加

SkyPDF印鑑作成画面で、印鑑情報を追加します。

追加 1つずつ印鑑情報を追加する。
一括追加 まとめて印鑑情報を追加する。
編集 選択した印鑑情報を編集する。
削除 選択した印鑑情報をリストから削除する。
すべて削除 印鑑情報をすべてリストから削除する。

 

追加

[追加]を押すと、印鑑情報を1つずつ入力できます。

ユーザ情報
氏名 【必須】ユーザの氏名。
印鑑パスワード 【必須】捺印の際に入力するパスワード。
ID ユーザID。
(例)社員番号や通し番号など。
会社名 ユーザの所属する会社名。
所属 ユーザの所属。
役職 ユーザの役職。
画像情報 作成するPDF印鑑ファイルに印鑑所有者情報として追加する任意の画像。
[カメラ]を押してPCに内蔵または接続されたカメラで撮影を行うか、[参照]から任意の画像ファイルを選択する。
[クリア]を押すと設定はクリアされる。
自署情報

作成するPDF印鑑ファイルに印鑑所有者情報として追加する自署。

  • 自署をするにはTouch Ink for winオプションが必要です。
印影
印影画像の指定

PDF印鑑の印影となる画像を選択または作成する。

  • ファイル
    [参照]をクリックし、画像ファイルまたは画像PDFファイルを選択する。
  • スキャナ
    使用可能なスキャナがあれば[スキャン]をクリックして、印影となる画像を読み込む。
  • テキスト
    テキストを入力し[作成]をクリックすると、入力したテキストをもとに印影画像を作成する。
    テキストは12文字×12文字以下の構成で最大144文字まで、改行位置は半角の"¥"で11回まで指定できる。
    なお、半角の"¥"は印影に表示されず、文字数にもカウントされない。
    • (例1)2文字
    • 空山
    • (例2)13文字、改行2回
    • 株式会社¥スカイコム¥角印の例
    • (例3)144文字、改行11回
    • いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを¥いろはにほへとちりぬるを

[詳細]から印影の形状や方向、フォントなどの設定を変更できる。

[印影の形状に文字を合わせる]を有効にすると、指定した「印影の形状」に合わせて文字を引き延ばす。
[ユーザ情報を用いて文字を加工する]を有効にすると、ID等のユーザ情報をもとに文字を僅かに加工し、同じテキストでもユーザ固有の印影となるよう作成する。

色タイプ

PDF印鑑の印影の色のタイプ。

  • 2値
    白と[印影色]の2値で印影を表現する。
  • グラデーション
    白から[印影色]への多階調の色で印影を表現する。
  • 元画像を維持
    元の画像または画像PDFの色のままにする。
印影色 [2値]または[グラデーション]選択時の印影の色。
透過

印影画像の透過処理。

  • しない
    透過しない。
  • する
    背景(印影ではないと自動判定された部分)を透過する。
  • 元画像を維持
    選択した画像に透過された部分があれば維持する。
回転 指定した印影の回転角度。(単位:度、範囲:-180~180)
サイズ 印影のサイズ。(単位:mm)
初期値は選択した画像または画像PDFのうち、印影部分の原寸大。
縦横比固定 現在の幅と高さの比率を維持する。
抽出エリア拡大 選択した画像または画像PDFから印影として抽出する範囲の変更。
[上][下][左][右]を選択し、[-][+]で調整できる。
オプション
捺印時の自署を必須とする

捺印する際、捺印に加えて自署(手書きサインの入力)を必須に設定するか。

  • 自署をするにはTouch Ink for winオプションが必要です。
捺印する際に、捺印に使用したPCのMACアドレスを印影情報に入れる

捺印に使用したPCのMACアドレスを捺印履歴の[機器ID]に含めるか。

  • 捺印別の[機器ID]は、PDF印鑑捺印履歴で確認できます。
捺印時の画像設定を必須とする

捺印の際、捺印に加えて画像の追加を必須に設定するか。

  • カメラ撮影を必須にした場合、捺印するにはカメラが必要です。
  • 捺印時の画像設定は、SkyPDF Standard / Professional(Ver.7.0.9以降)で可能です。
  • カメラ撮影
    PCに内蔵または接続されたカメラで撮影した画像の追加を必須とする。
  • カメラ撮影またはファイル参照
    PCに内蔵または接続されたカメラで撮影した画像、または、あらかじめ用意した画像ファイルの追加を必須とする。

一括追加

[一括追加]を押すと、CSVファイルを使って印影情報をまとめて入力できます。

下表の項目をカンマ区切りで並べたCSVファイルを作成し、[一括追加]から開いてください。

  • CSVファイルは、文字コードを「SHIFT_JIS」「UTF-8 (BOM付き)」「UTF-32」のいずれかにし、カンマ区切りで作成してください。文字コード「UTF-8」のCSVファイルは、「指定したファイルが不正です。」というメッセージが表示され、読み込みエラーとなります。
    • CSVファイルを「メモ帳」アプリで開くと、[名前を付けて保存]画面で文字コードの確認・変更ができます。
  • CSVファイルは、項目名のヘッダーが無いものを作成してください。
  • 項目にカンマを含めるときは、ダブルクォーテーションでエスケープしてください。
  項目 説明
A 印影画像の指定 【必須】印影の作成方法で0指定時は印影となる画像または画像PDFのフルパスを指定する。(~259文字)
印影の作成方法で1指定時は印影に使用するテキスト(12文字×12文字以下の構成で最大144文字まで、改行位置は半角の"¥"で11回まで指定可)を指定する。
(例)空山¥太郎
B 氏名 【必須】ユーザの氏名。
C 印鑑パスワード 【必須】捺印の際に入力するパスワード。
D 印影の色タイプ

0:2値

1:グラデーション

2:元画像を維持

E 印影色(R) 2値またはグラデーション選択時の印影の色。(0~255)
F 印影色(G) 2値またはグラデーション選択時の印影の色。(0~255)
G 印影色(B) 2値またはグラデーション選択時の印影の色。(0~255)
H 透過

0:透過しない

1:透過する

2:元画像を維持

I 抽出範囲(左上X座標) 画像または画像PDFのうち印影として抽出する範囲の左上X座標。
単位:ピクセル
J 抽出範囲(左上Y座標) 画像または画像PDFのうち、印影として抽出する範囲の左上Y座標。
単位:ピクセル
K 抽出範囲(幅) 画像または画像PDFのうち、印影として抽出する範囲の幅。
単位:ピクセル
L 抽出範囲(高さ) 画像または画像PDFのうち、印影として抽出する範囲の高さ。
単位:ピクセル
M 印影サイズ(幅) 印影サイズの幅。
単位:mm
0:幅も高さも原寸大で扱う。
N 印影サイズ(高さ) 印影サイズの高さ。
単位:mm
0:幅も高さも原寸大で扱う。
O 印影の回転角度 指定した印影の回転角度。(-180~180)
単位:度
P ユーザID ユーザID。
(例)社員番号や通し番号など。
Q 会社名

ユーザの所属する会社名。

R 所属 ユーザの所属。
S 役職 ユーザの役職。
T オプション

以下の値を加算して、必須に設定する項目を指定する。
0:すべて任意とする。
1:捺印時の自署を必須とする。
2:捺印に使用したPCのMACアドレスを捺印履歴の[機器ID]に含める。
4:捺印時に画像設定を必須とする。(カメラ撮影)
8:捺印時に画像設定を必須とする。(カメラ撮影またはファイル参照)
(例1)自署と機器IDが必須の場合は、3を指定する。
(例2)自署と機器IDとカメラ撮影が必須の場合は、7を指定する。

  • 自署にはTouch Ink for winオプションが必要です。
  • 捺印時の[機器ID]は、PDF印鑑捺印履歴で確認できます。
  • カメラ撮影を必須にした場合、捺印するにはカメラが必要です。
  • 捺印時の画像設定は、SkyPDF Standard / Professional(Ver.7.0.9以降)で可能です。
U 画像情報 作成するPDF印鑑ファイルに、印鑑所有者情報として追加する画像ファイルのフルパス。(~259文字)
V 印影の作成方法 何をもとにして印影を作成するか指定する。
0:画像または画像PDFから印影を作る。
1:テキストから印影を作る。
W 印影の形状 印影の作成方法で1指定時の印影の形状を指定する。
0:丸印
1:角印
X 印影の文字の方向 印影の作成方法で1指定時の印影の文字の方向を指定する。
0:縦書き
1:横書き
Y 印影の形状に文字を合わせる 印影の作成方法で1指定時、文字を印影の形状に合わせるかを指定する。
印影の形状に合わせると、印影の外縁に沿って文字が変形する。
0:印影の形状に合わせて文字を変形させる。
1:文字を変形させない。
Z フォント 印影の作成方法で1指定時、使用するフォントのフォントファミリー名を指定する。
未指定時は「游ゴシック」となり、「游ゴシック」が無ければ「MS ゴシック」となる。
AA ユーザ情報を用いて文字を加工する 印影の作成方法で1指定時、ID等のユーザ情報をもとに文字を僅かに加工し、同じテキストでもユーザ固有の印影となるよう作成するかを指定する。
0:加工しない。
1:加工する。(デフォルト)

 

(例)印鑑情報の一括追加.csv

C:\印影\001.bmp,空山空太,1,0,220,68,54,0,0,0,0,0,0,0,0,ID-0001,スカイコム,A部,部長,0,C:\顔写真\001.bmp,,0,,,,
C:\印影\002.bmp,空田空子,1,0,220,68,54,0,0,0,0,0,0,0,0,ID-0002,スカイコム,B部,一般,0,C:\顔写真\002.bmp,,0,,,,
C:\印影\003.bmp,空川空美,1,0,220,68,54,0,0,0,0,0,0,0,0,ID-0003,スカイコム,C部,一般,0,C:\顔写真\003.bmp,,0,,,,
空山,空山太郎,1,0,220,68,54,0,0,0,0,0,0,0,0,ID-0004,スカイコム,D部,一般,0,C:\顔写真\004.bmp,1,0,0,0,,0

作成

SkyPDF PDF印鑑作成画面で、管理者パスワード、保存フォルダー、プレフィックスを指定して、[作成]を実行します。

[作成]を押すと、追加されたすべての印鑑情報をPDF印鑑ファイルにして、指定した保存フォルダーに出力します。

管理者パスワード PDF印鑑ファイルの変更を禁止するための管理者パスワード。
変更を禁止する必要がない場合は、[管理者パスワードを設定する]をオフにする。
保存フォルダー 作成したPDF印鑑ファイルの保存先となるフォルダー。
プレフィックス

PDF印鑑ファイル名のプレフィックスの選択

  • なし
    (例)空山空太.pdf
  • ID
    (例)ID-0001_空山空太.pdf
  • 所属
    (例)A部_空山空太.pdf
  • 役職
    (例)リーダー_空山空太.pdf

作成結果

[作成]実行後、作成結果を確認してください。